当院は「痛みの診断と治療」を専門とする病院です。

臨床検査部のご紹介

神経伝導検査について

 手足のしびれは、脳や脊髄だけでなく、末梢神経の異常によっておこる事があります。当院検査部は末梢神経を調べるために神経伝導検査を行っています。
 神経伝導検査では皮膚の上から神経を電気で刺激し、神経の信号の伝わり方を記録します。神経に異常があると、信号の伝わる速度が遅くなったり、波形が小さくなったりします。

 電気刺激の時に「ビリッ」とした痛みがありますが、人体への影響はないのでご安心下さい。刺激装置は20か所程度に数回あてて行いますので、検査時間は45~60分ほどかかります。
 ペースメーカーや埋込み型除細動器を装着されている方は、機器に異常をきたす可能性があるため、あらかじめお知らせ下さい。

以下のような病気を疑った場合に神経伝導検査を行います。
手のしびれ:手根管症候群、肘部管症候群 など
足のしびれ:腓骨神経障害、糖尿病性神経障害、腰部脊柱管狭窄症 など

神経伝導検査機器

関節エコー検査について

 関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、あちこちの関節に炎症を起こし、腫れあがって痛みのでる病気です。関節リウマチが疑われた患者さんには、血液検査を行い炎症や免疫異常の有無と程度を調べますが、それに加えて当院では関節の腫れ具合を見るためにエコー検査を行っています。
 エコー検査は、超音波を発生させる機器(プローブ)を皮膚の上からあて、体内をモニターでみるものです。関節リウマチになると、関節の「滑膜」という組織が厚くなったり、「滑膜」内の血流が増えてしまいます。

 エコー検査は皮膚の上にゼリーをつけて機器をあてるだけで、被ばくなどの心配もなく、痛みもありません。機器(プローブ)を両手30か所程度にあてて観察しますので、検査時間は30~45分ほどかかります。

関節エコー検査機器

 リウマチエコーの他に、医師による肩関節や膝関節、肘関節のエコーも行っています。肩の痛みでは「腱板断裂」や「石灰沈着性肩関節炎」、膝の痛みでは「関節水腫」や「半月板損傷」、肘の痛みでは「テニス肘」などの診断を行っており、エコー機器は4台をそろえ、エコー下ブロック注射にも使用しています。
 また、痛みが強い場合や、痛みがなかなか治らない場合は、MRI撮影による詳しい検査を行う事もできます。

その他検査機器