医療法人健光会
旭川ペインクリニック病院

ロコモティブシンドローム (ロコモ)

ロコモとは

健康寿命という言葉をご存じですか。健康上問題のない状態までの期間のことをいいます。 現在日本の平均寿命は女性は85歳をこえていますが、平均寿命から健康寿命を引いた年数は男性9年、女性12年といわれています。 つまりその間はなんらかの医療、介護を受ける年数になっているのです。その原因の一番は運動器の障害(ロコモティブシンドローム、通称:ロコモ)なのです。

骨、関節、筋肉などの運動器の働きが衰えると、暮らしの中の自立度が低下し介護が必要になったり、寝たきりになる可能性が高くなります。
これらの状態をロコモと呼びます。

次の項目のうち1項目でも該当したらロコモの可能性があります。

  1. 片脚立ちで靴下がはけない
  2. 家の中でつまずいたり滑ったりする
  3. 階段をのぼるのに手すりが必要である
  4. 横断歩道を青信号で渡りきれない
  5. 15分くらい続けて歩けない
  6. 2kgの買い物(1リットル牛乳パック2本)をして持ち帰るのがきつい
  7. 家のやや重い仕事が困難(布団の上げ下ろし、掃除機

ロコモになりやすい方

ロコモになりやすい方としては運動不足、やせすぎ、太りすぎなどの栄養問題、スポーツのやり過ぎなどがあります。それによって発症する病気としては骨粗しょう症、変形性膝関節症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症 などがあります。これらの病気は多くは痛みをともないます。そのためペインクリニックの治療が効果を発揮するのです。神経ブロックや薬物療法、リハビリテーション、食事指導や生活習慣病の予防や治療などを総合的に行うことによってロコモの発生を防止するのです。