ボトックスとは、ボツリヌス毒素を医療用薬物に生成した製剤です。
ボツリヌス毒素はいずしなどの食中毒の原因物質として知られていますが、1980年代から本格的に医学へ応用され現在広く普及しています。
その効果は、からだの一部分に注射すると、異常な筋収縮に伴う症状が軽減したり、過剰な発汗が抑えられることができます。
その対象疾患は次の通りです。
片側顔面けいれん
片側のまぶたや顔の筋肉が、勝手にぴくぴく動くのが何週間たっても治らない病気です。眼瞼(がんけん)けいれん
両側の眼瞼がかってに閉じ、開いていられなくなります。なかなか治らないドライアイや、光がまぶしいなどの眼科の症状で発症することが多い病気です。痙性斜頚
徐々に首の筋肉が曲がってしまい真っ直ぐに保つことができなくなります。若い方に多く発症することが知られています。四肢の痙縮
脳卒中、小児麻痺、脊髄の病気のあとに、手や足の筋肉が固くなって伸びなくなってリハビリが進まなかったり、日常生活が不自由になってしまう病気です。重症腋窩(えきか)多汗症
暑くもないのに脇の発汗量が異常に多い病気です。以上の症状のある方はボトックス外来にご相談下さい。この治療は同意書が必要であり登録制になります。
(当院ではボトックスによるしわ取りなどの美容外科は行っておりません。)