体の片側にびりびり、チクチクした痛みが出てきて、気がつくと皮膚に赤み、ぶつぶつができて、その後水ぶくれとなるのが帯状疱疹です。
虫さされや、かぶれと間違えられやすく、受診が遅れることもよく見られます。
帯状疱疹は子供の頃かかった水ぼうそうのウイルスが体の中に潜んでいて、過労やストレスなど免疫力が低下した場合にウイルスが復活して発症します。
診断
診断はほぼ診察でわかります。疑わしい場合は血液検査で診断をすることもあります。 帯状疱疹はどの部位にもでますが、顔に出ると痛みが強い上に、顔面神経麻痺といって、顔を動かす筋肉が麻痺して目が閉じにくくなったり、口の開け閉めがうまくいかなくなる場合があります。 いずれにしても早期の診断、治療が大切です。治療
治療はウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の内服や点滴を行います。また、痛みを伴う場合がほとんどなので、消炎鎮痛薬も併用します。早期に治療を行わないと、帯状疱疹後神経痛といって、皮膚がきれいに治っても痛みだけが残る場合があります。 内服薬の処方でも痛みが強い場合は、1ヶ月以内にブロックなどの治療を積極的に行わないと帯状疱疹後神経痛に移行する確率が非常に高くなります。 当院では発症早期から神経ブロック治療を併用しています。その他にずきずきした痛みを抑える様な内服薬なども使用します。